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オーガニックコーヒーは美味しい?(1)

「オーガニックコーヒーって美味しいですか?」

 オーガニックコーヒー専門店をしています、と自己紹介をすると、相手の方によく聞かれる質問うちの一つです。

 そこには、コーヒーとオーガニックコーヒーの違いって何だろう?そもそもオーガニックって何だろう?でもとりあえず美味しいコーヒーなのかな?というようなことが一緒になっていて、「(よくわからないけど)オーガニックコーヒーって美味しいの?」という質問をされるのだと思います。

 私の答えはというと、「美味しいかどうかは人それぞれ好みが違うのでお答えしにくいのですが、ただ美味しいと思ってもらえるような条件を満たした良い状態のコーヒーを私はお出ししています。そしてそのコーヒー豆が全てオーガニックのものを使っています。」とお返事しています。

 まず、『美味しいと思ってもらえるような条件を満たした良い状態のコーヒー』とはどんなものでしょう。

1)欠点豆の少ない良質な生豆を使い、適正に焙煎されたコーヒー豆を使うこと

2)焙煎したてのコーヒー豆を使うこと(〜3週間程度)

3)挽きたて・淹れたてのコーヒーであること

 逆の場合の「欠点豆を多く含む悪質な豆を適当に焙煎したコーヒー豆で、時間が経って鮮度の悪い状態のものを使って淹れて、しばらくおいておかれたコーヒー」というのは、もちろん悪い状態で、好みに関わらず美味しくなさそうですよね。

 ただ、良い状態のコーヒーである「良質な豆を適正に焙煎し、新鮮な状態のうちに正しく抽出されたコーヒー」でも、好みの味でなければ美味しくないと感じることもあると思います。

 例えば、しっかり焙煎された苦めのコーヒーが好きな人が美味しいと思うコーヒーと、浅煎りのすっきりとした酸味のあるコーヒーが好きな人とでは同じコーヒーを飲んだときの感想は変わってくるはずです。美味しい、と感じるのはとても個人的な判断になるのです。

 ワークショップをするときや質問を受けたときは、この「美味しいコーヒー」と「良いコーヒー」についてお話しさせて頂いています。

 それでは、最初の質問に戻って「オーガニックコーヒー」とはどんなものなのでしょう。

 少し長くなってきたので、「オーガニックコーヒーは美味しい?(2)」に続きます。→ 

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